FX相場の窓について

マーケット開始時に前日の終値から大きく離れた値段から始まり、
その前のローソク足とは大きく空間があく時があります。

窓開き

休日中に大きな材料が出て相場動向に変化があった場合の、休み明け月曜日などに起こります。
選挙や外交関係、世界情勢の急変などがあります。
土日という休日に事件が起こっても、リアルタイムでレートに反映されることはありません。
まぁ市場が閉まっているので動きようがないというのが現状です。

そのあらゆる事象が月曜日の朝にチャートに反映されるので窓が開きます。

最近ですと、日米の貿易関係のニュースが出てくると
月曜日に窓が開いたことがありました。

ちなみにですが、長期の休み(年末年始など)はニュースが起こる可能性が多々あるため、
窓開き現象が起こりやすいので、多くの投資家たちはポジションを整理する場合が多いです。

取引時間中の要人発言などで、大きく値段が飛ぶようなケースもあります。
近年ですと、トランプさんのアメリカ大統領選挙の時も少しレートが飛んだこともありました。

相場に勢いがある状態を表し、この時発生した空間を「窓」「ギャップ」と呼びます。

方向感が出ていますので大きく動くことが多いですが、
動きが収まり、反転しだすと、この窓を埋めるような水準まで戻るケースが多いです。

直近の反転価格が、抵抗線や支持線といった形で投資家心理に影響するように、
窓を埋めるような値動きも再現性が高い訳です。

投資家の一部では早起きは三文の徳といって
月曜日に早く起きて窓開きを埋めるようなトレードを行っています。
確実性はないのですが、確率として高めらしいです。

「チャート 窓」で検索しますと、
「窓埋め」という言葉がセットで出てくるぐらい、一般的な値動きといえるでしょう。
なお、トレンドが発生した場合など窓埋めをしないケースも当然ありますのでご注意ください。

日付の変わるタイミングで発生することが多いため、
今回はその一日の区切りをMT4上で表示させる方法をご紹介します。
マーケットオープン時やクローズ時が視覚的にわかり、「窓」が認識しやすくなります。

チャート(c)メニューを選択、
もしくは表示したいチャート上で右クリックし、一番下のプロパティを選択します。

プロパティウィンドウの全般タブから、期間区切り表示にチェックを入れれば完了です。

1分足から1時間足のチャートであれば、日付が変わる時間に区切りが出ます。

ただし、それ以上の時間足の場合、
4時間足は1週間
日足は1か月
月足は1年での区切りとなります。

気を付けていただきたいこととして、
先ほど、窓開きからのトレンドが発生してしまう可能性もあります。
なので、週をまたいでのポジションなどは十分に気を付けましょう。
特に選挙や国際情勢に関係するような予定がある場合はポジションを整理して
月曜日を迎えたほうがいいかもしれません。

 
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