イギリスのEU離脱について

イギリスのEU離脱については、2016年6月23日に実施されたイギリス国内の国民投票で離脱派が勝利を収めて、2020年4月1日に完全離脱が決まった。

離脱交渉の内容は、EU離脱後のイギリスのEUとの経済、貿易等の取扱いについてだが、離脱が決定した時から交渉は始まっていたものの、まだイギリス議会の承認が得られていない。

大きな問題点としては、「イギリス」と「アイルランド」との国境問題で、実際アイルランドはEU域内、北部アイルランドはEUを離脱するイギリス領となる。
今後はパスポートの検査が必要になるほか、関税や持込通貨の申告など小さな貿易関係が発生する。

同じく1年間の移行期間を設けることもイギリスの国内議会を通していないために入ることも出来ない。
移行期間中のイギリスはEUの法律や規制に縛られ、EU拠出金の支払い義務も残る一方で、EUの意思決定には参加できない。

議会採決は2019年1月15日午後7時(日本時間16日午前4時)開始を予定している。
離脱案は大差で否決される見通しで、どの程度の「敗北」になるかが焦点となっており、ポンド相場の下落の恐れがあるとする市場関係者の予測もある。

 
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