EAポートフォリオの分散効果とは?考え方の基本
著者:FOREX EXCHANGE株式会社 監修:株式会社トリロジー

 

EAポートフォリオの分散効果とは?

複数のEAを同時に運用する場合、それぞれのEAの成績を個別に見るだけでなく、組み合わせた後の損益を一つのまとまりとして捉える考え方があります。これが「EAポートフォリオ」です。

この記事では、EAポートフォリオの基本的な意味と、複数のEAを組み合わせたときの分散効果について解説します。

EAポートフォリオとは

EAポートフォリオとは、複数のEAを組み合わせ、それぞれの損益を合計して運用全体を捉える運用上の枠組みです。

EAには、取引する通貨ペア、売買ロジック、取引時間帯、ポジションの保有期間など、それぞれ異なる特徴があります。こうした特徴の異なるEAを組み合わせることで、一つのEAの損益の動きに左右される状態を避けることを目指します。

ただし、複数のEAを使うこと自体が、利益の獲得や損失の抑制を保証するものではありません。

分散効果とは

分散効果とは、運用対象を複数に分けることで、特定の対象の変動が運用全体に与える影響を小さくすることを目指す考え方です。

例えば、あるEAが損失を出した時期に別のEAが利益を出していれば、両者の損益が合算され、運用全体の落ち込みが一部相殺される場合があります。

反対に、複数のEAが同じ時期に損失を出せば、それぞれの損失も合算されます。分散は損失をなくす仕組みではなく、損益の偏りを一つに集中させないための考え方です。

本数だけでは分散効果を判断できない

EAの数を増やしただけで、必ずしも分散効果が得られるとは限りません。

名称や通貨ペアが異なっていても、同じ通貨の影響を受ける場合や、似た売買ロジックが同じ相場環境に反応する場合があります。その場合、複数のEAの損益が同じ時期に同じ方向へ動くことがあります。

そのため、分散効果を考える際は、EAの本数だけでなく、それぞれの損益の動きや性質の違いを捉えることが重要です。ただし、過去に異なる動きをしていたEAが、将来も同じ関係を保つとは限りません。

複数のEAに分ければ安全になるわけではない

EAを複数組み合わせても、各EAの損失リスクがなくなるわけではありません。また、同時に複数のポジションを保有すれば、口座全体の必要証拠金や取引量が増える場合があります。

EAポートフォリオは、複数に分ければ安全になる仕組みではなく、運用全体の損益とリスクを一つのまとまりとして捉える枠組みとして理解することが大切です。

具体的な組み合わせ方については、「EAは複数同時に使ってもいい?組み合わせ方の考え方」で解説しています。

組み合わせ後の成績やリスク指標については、「EAポートフォリオによる資産運用|組み合わせ後の成績とリスク指標の見方」をご覧ください。

まとめ

EAポートフォリオとは、複数のEAを組み合わせ、それぞれの損益を合計して運用全体を捉える考え方です。

複数のEAを組み合わせることで、あるEAの損失が別のEAの利益によって一部相殺される場合があります。一方、複数のEAが同じ時期に損失を出せば、損失も合算されます。

EAの本数を増やしただけで分散が成立するとは限りません。各EAの損益の動きや性質の違いを確認し、過去の関係が将来も続くとは限らないことを理解する必要があります。

詳しくは、FEAT 3.0サービス紹介ページをご覧ください。

→ 関連用語を確認したい方:用語集(https://www.forex-exchange.co.jp/support/vocabulary
→ よくあるご質問:FAQ(https://www.forex-exchange.co.jp/support/faq/

監修:株式会社トリロジー
金融商品取引業 近畿財務局長(金商)第372号
一般社団法人 資産運用業協会 022-00269

https://www.trgy.co.jp/

本記事は、株式会社トリロジーの監修を受け、FOREX EXCHANGEが表示するものです。なお、監修会社である株式会社トリロジーは、EAナレッジ全体の監修を行っております。本記事は一般的な技術解説を目的としており、個別のEA、EAの組み合わせ、運用方法の推奨や投資助言を行うものではありません。本記事で示す内容は過去のデータおよび一般的傾向に基づく参考情報であり、個別のEAやEAポートフォリオの優劣、将来の運用成果を保証するものではありません。EAを利用したFX取引では、元本を割り込む損失が生じる場合があります。お取引にあたっては、契約締結前交付書面および約款を十分にご確認ください。