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FXのチャートに表示される「PIVOT(ピボット)」「R1」「S1」は、過去の一定期間の価格から計算する水準です。EA(自動売買)の説明にも登場するため、仕組みと注意点を整理します。
PIVOTは前の期間から求める価格の目安
ピボットポイントは、前期間の価格を基に、当期間で参照する水準を求める方法です。代表的な方式では、中心の「P」と、上側の「R1・R2・R3」、下側の「S1・S2・S3」を表示します。
Rは上側、Sは下側の目安です。ただし、Rで必ず上昇が止まる、Sで必ず反発するという意味ではありません。
高値・安値・終値からPを計算する
代表的なTraditional方式では、確定した前期間の高値(H)、安値(L)、終値(C)を使います。中心のPは次の計算式で求めます。
P =(H + L + C)÷ 3
例えば、説明用の仮の数値として、前期間の高値が110、安値が100、終値が108なら、Pは106です。同じ方式では、上側のR1は「2 × P − L」で112、下側のS1は「2 × P − H」で102となります。
これは架空の数値で、実際の為替相場や推奨価格ではありません。また、方式により計算式は異なります。
日次と週次では、何が違う?
デイリーピボットは直前に確定した日足の高値・安値・終値を、ウィークリーピボットは直前に確定した週足の高値・安値・終値を基に計算します。計算方式が同じでも、対象期間が違えば水準は異なります。
計算の基準期間とチャートの表示時間足は別です。基準期間を週次に設定していれば、1時間足に表示しても、1時間ごとに再計算されるわけではありません。新しい週が始まると、確定した前週のデータで更新されます。ただし、ツールによっては表示時間足に応じて基準期間を自動で選ぶ設定もあります。
同じPIVOTなのに数値が違う理由
ピボットにはTraditionalのほか、Fibonacci、Woodie、Classicなど複数の計算方式があります。方式によって、上下の水準の計算式や使う価格が異なります。例えばWoodie方式では、中心のPに当期間の始値も用います。
方式が同じでも、日足や週足の区切り時刻、取引時間の扱い、データ提供元、丸め方で表示が異なる場合があります。数値が合わないときは、方式・期間・時間の区切り・価格データを確認します。
フィボナッチ分析やFibozowとの関係
フィボナッチ描画は、選んだ高値・安値などの値幅を比率で分けます。一方、ピボットは、定めた期間の価格から水準を算出します。Fibonacci方式のピボットは、前期間の値幅に比率を掛け、Pを基準に上下の水準を求めるため、通常のフィボナッチ描画とは計算対象が異なります。
両者の違いについては「フィボナッチ分析とは?FXチャートで使われる比率と水準の基本」(https://www.forex-exchange.co.jp/feat/ea-knowledge/fx-fibonacci-basics/)もご覧ください。
FEAT 3.0のFibozowシリーズは、前週の高値・安値・終値から算出する週PIVOTとフィボナッチゾーンを共通の基準とするEAシリーズです。ただし、今回のTraditional方式の計算例が、そのままFibozow固有の水準やゾーンの算出方法を示すわけではありません。個々のEAの条件については、公式EA一覧(https://www.forex-exchange.co.jp/feat/ea/)でご確認ください。
まとめ
PIVOTは、過去の一定期間の価格から、次の期間に参照する水準を計算する考え方です。中心のPや上下のR・Sを見る際は、計算方式と基準期間を確認することが重要です。水準が分かっても、価格の到達や反転、将来の利益が保証されるわけではありません。
FEAT 3.0のサービス内容については、「FEAT 3.0サービス紹介ページ」(https://www.forex-exchange.co.jp/feat/)をご覧ください。
→ 関連用語をさらに詳しく知りたい方はこちら:用語集(https://www.forex-exchange.co.jp/support/vocabulary)
→ よくあるご質問はこちら:FAQ(https://www.forex-exchange.co.jp/support/faq/)
監修:株式会社トリロジー
金融商品取引業 近畿財務局長(金商)第372号
一般社団法人 資産運用業協会 022-00269
本記事は、株式会社トリロジーの監修を受け、FOREX EXCHANGEが表示するものです。なお、監修会社である株式会社トリロジーは、EAナレッジ全体の監修を行っております。本記事は一般的な技術解説を目的としており、個別のEAの推奨や投資助言を行うものではありません。本記事で示す内容は過去のデータおよび一般的傾向に基づく参考情報であり、個別のEAの優劣や将来の運用成果を保証するものではありません。EAを利用したFX取引では、元本を割り込む損失が生じる場合があります。お取引にあたっては、契約締結前交付書面および約款を十分にご確認ください。