FXスプレッドにまつわるあれこれ

テレビニュースの外国為替レートは「1ドル111円10銭から11銭」というように表記されています。「〇〇銭から〇〇銭」という言い方ですが、この値段のあいだで取引されているのではなく、売値と買値を表しており、左側を「ビッドレート」、右側を「アスク(オファー)レート」と呼びます。

レートを提示された側のお客様は、Bid(左側の安い方)の値段で売る、もしくはAsk(右側の高い方)の値段で買うことができます。
逆に、レートを提示した側としてはBidで買い、Askで売ることになり、WEBサイトによってはBidを買値、Askを売値と説明されることもありますので、ご注意ください。

この値段を同時に2つ提示することを「2ウェイプライス」といい、その価格差をスプレッドとよびます。スプレッドはあまり取引のないマイナー通貨や、メジャー通貨でも相場の急変時など、時間経過とともにレートが大きく変動する可能性が高い時に拡大します。次の取引が成立するまでに、このぐらいは動くかもしれないリスクを見越して価格を提示するからです。

スプレッドが拡大している時にポジションを持った場合、大きなマイナススタートとなり、その分お客様にとってのコストとなりますので、狭い方が有利なことは事実です。固定スプレッドの方がなお良いというのが本心だと思います。

当社では、お客様からの注文はフルカバーでマーケットへ出す「A-BOOK方式」を採用しています。その時の市況でスプレッドは変動しますので、残念ながら固定スプレッドを提示することはできません。

一方、お客様の注文と自社との相対取引を行い、カバー取引は連動しない「B-BOOK業者」の場合、お客様の注文約定はその業者が判断します。よって、スプレッドは固定でも変動でも自由に決定できます。

日本の多くの会社はこの相対取引を行っており、スプレッドが狭いことを売りにしている会社が見受けられます。
ただし、よくご覧いただくと狭いスプレッドも「原則固定」となっているように、相場急変時には拡大することや、取引量によって制限があるなど、別に記載されているケースがあります。

結果的に、目先の細かなコストではなく、実際に建てたポジションが利益を生むかどうか、予想に反してマイナスとなったポジションをどのタイミングで決済するかが重要となります。

・・・ということで、当社ではMT4のEAによる取引を推奨しております。
「大きく利益が出たから口座凍結」といったことはございませんので、優秀なEAをぜひご利用ください。

 
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