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EAの成績表で、数分の取引と数日間の取引を比べると、短いほうが損失を抑えやすいように見えるかもしれません。しかし、保有時間だけでEAの優劣やリスクを判断することはできません。
保有時間(Duration)は、そのEAがどのように利益や損失を確定してきたかを知るための情報です。この記事では、保有時間が示すものと、myfxbookなどで成績を見るときの確認点を解説します。
EAの保有時間(Duration)とは
保有時間とは、ポジションが成立してから決済されるまでの時間です。myfxbookでは「Duration」と表示され、保有時間と損益の関係を確認できます。
EAは、利益確定や損切りの価格、EA内部の決済条件、時間の経過などに基づいて取引を終了します。そのため、保有時間の分布には決済ルールと相場の動きが反映されます。ただし、グラフだけから具体的な売買ロジックを断定することはできません。
myfxbookの基本的な見方については、「myfxbookとは?『数字を盛れない』第三者検証の仕組み」で解説しています。
短いほどよいとは限らない
短い値動きを捉えて早く決済するEAもあれば、相場の動きを時間をかけて捉えるEAもあります。どちらが一律に優れているとはいえません。
保有時間だけでは、値動きの幅やロット数は分かりません。短時間の取引でも損失が大きくなることはあり、長時間の取引でも損益の値幅が小さい場合があります。また、平均保有時間が短くても取引回数が多いとは限りません。取引回数は、新規注文の条件にも左右されます。
狙う値幅が小さい取引では、スプレッドやスリッページの影響が損益に対して相対的に大きくなることがあります。日をまたぐ取引では、スワップポイントの受払いが生じる場合があります。こうしたコストの影響も、取引条件と併せて見ておく必要があります。
スリッページの仕組みについては、「スリッページとは?EAの利益に影響する約定の仕組み」をご覧ください。
平均だけでなく分布と損益を見る
平均保有時間だけでは、取引の偏りが見えないことがあります。大半の取引が数時間で終わっていても、一部の取引が数日続けば、平均値は長くなります。
例えば、10回の取引のうち9回が約1時間で決済され、残る1回が5日間(120時間)保有されたとします(説明のための仮の数値です)。この場合の平均保有時間は約13時間となり、大半の取引の実態とは大きく離れます。平均値に加えて、どの長さの取引に集中しているか、極端に長い取引がないかを分布で見ておくことが大切です。
利益取引と損失取引の保有時間を比べることも、決済の特徴を知る手がかりになります。利益取引は短く、損失取引は長い場合もあれば、その反対もあります。この違いだけで良し悪しは判断できませんが、利益確定と損切りの傾向をつかむ材料になります。
利益取引と損失取引の関係については、「EAの勝率と損益比を読み解く|成績表を見るときの基本」でも解説しています。
未決済のポジションにも注意する
保有時間と確定損益のグラフは、決済済みの取引を基に作られる場合があります。その場合、保有中のポジションの経過時間や含み損益は表れません。未決済ポジションの有無と、表示の対象もあわせて確認しておきましょう。
保有時間はほかの指標と組み合わせて見る
保有時間は、取引の特徴を知るための情報の一つです。取引回数、損益の値幅、最大損失、最大ドローダウン、ロット数などと組み合わせることで、そのEAがどのような取引を積み重ねてきたかが見えやすくなります。
最大ドローダウンについては「最大ドローダウンとは?『落ち込み幅』を生活感覚で理解する」、ロット数と損失への備え方については「EAのリスク管理とは?損失に備えるための基本的な考え方」で解説しています。
EAを評価するときの確認順序については、「EA評価の実践チェックリスト|検証条件から実運用まで5つの確認軸」をご覧ください。
まとめ
EAの保有時間は、ポジションが成立してから決済されるまでの時間です。短いか長いかは取引の特徴を表しますが、それ自体がEAの優劣や安全性を示すものではありません。
平均値だけでなく、分布、利益取引と損失取引の違い、未決済ポジションにも目を向けます。そのうえで、取引回数、損益の値幅、ドローダウンなどと組み合わせて捉えます。過去に確認された傾向が、将来も続くとは限りません。
FEAT 3.0のサービス内容については、「FEAT 3.0サービス紹介ページ」をご覧ください。
→ 関連用語をさらに詳しく知りたい方はこちら:用語集(https://www.forex-exchange.co.jp/support/vocabulary)
→ よくあるご質問はこちら:FAQ(https://www.forex-exchange.co.jp/support/faq/)
監修:株式会社トリロジー
金融商品取引業 近畿財務局長(金商)第372号
一般社団法人 資産運用業協会 022-00269
本記事は、株式会社トリロジーの監修を受け、FOREX EXCHANGEが表示するものです。なお、監修会社である株式会社トリロジーは、EAナレッジ全体の監修を行っております。本記事は一般的な技術解説を目的としており、個別のEAの推奨や投資助言を行うものではありません。本記事で示す内容は過去のデータおよび一般的傾向に基づく参考情報であり、個別のEAの優劣や将来の運用成果を保証するものではありません。EAを利用したFX取引では、元本を割り込む損失が生じる場合があります。お取引にあたっては、契約締結前交付書面および約款を十分にご確認ください。