EAの過剰最適化を知る|好成績のバックテストで確認したいこと
著者:FOREX EXCHANGE株式会社 監修:株式会社トリロジー

EAのバックテストで高い利益率やなめらかな損益曲線が示されても、別の期間で同じ傾向が再現されるとは限りません。

過剰最適化は、とっつきにくい言葉かもしれません。しかし、バックテストの好成績がどう作られたかを確認するうえで、避けて通れない考え方です。この記事では、その意味と確認点を解説します。

過剰最適化とは

例えば、ある期間で最も良い結果になるよう設定を繰り返し調整すると、その期間には合っても、別の期間では機能しないことがあります。このように、EAのロジック(売買ルール)やパラメータ(設定値)を、開発に使った過去データへ合わせすぎた状態を過剰最適化といいます。

最適化は複数の設定を比較する工程であり、行っただけで過剰最適化とは判断できません。使用したデータ、設定の選び方、その後の結果を分けて確認します。

好成績のバックテストが生まれる仕組み

EAの開発では、指標の計算期間、売買条件、利益確定や損切りなどが調整対象になる場合があります。同じ過去データで多くの組み合わせを試すと、その期間に偶然合う設定が見つかることがあります。

テストの開始日・終了日の選び方でも成績は変わります。結果を見た後で最も良い設定や期間だけを採用すると、選び方の影響が含まれる可能性があります。

好成績だけでは過剰最適化と判断できない

高い勝率などの数値や、なめらかな損益曲線だけでは判断できません。フォワードテストがバックテストを下回った場合も同様です。

成績の差には、相場環境、取引回数、スプレッドやスリッページ、設定やバージョンも関係します。約定環境による差は、「EAのバックテストとリアル成績が乖離する理由|約定品質を解説」で解説しています。

バックテストで確認したい3つの点

1.設定を決めた期間と、確認するための期間が分けられているか

設定を決めるために使った期間と、その決定に使っていない確認用の期間では役割が異なります。両者の結果が分けて示されているかを確認します。

2.条件を少し変えたときに結果が大きく変わらないか

公開されている場合は、採用された設定の前後や、開始日・終了日を少し変えた結果も確認します。わずかな違いで結果が大きく変わることは、特定条件への依存を考える材料になりますが、それだけで過剰最適化と確定するものではありません。

3.開発後の成績が示されているか

開発や設定決定の後に得られたフォワードテストや実運用の成績を確認します。比較するときは、EAのバージョン、設定、取引条件が対応しているか、集計期間が明示されているかも確認します。

フォワードテストの基本は、「フォワードテストとは?EA選びで確認したい実運用データ」をご覧ください。バックテスト全体の確認方法は、「バックテストだけのEAで失敗しないために知っておきたいこと」で解説しています。

まとめ

過剰最適化は、EAを開発時の過去データへ合わせすぎた結果、別の期間では同じ傾向が再現されにくくなる状態です。ただし、一つの数字や見た目だけでは判断できません。

設定を選んだ期間と確認用の期間、条件を少し変えた結果、開発後の成績を分けて確認します。ただし、確認しても将来の成績は保証されず、すべてのEAに共通する判定基準もありません。

FEAT 3.0のサービス内容については、「FEAT 3.0サービス紹介ページ」をご覧ください。

→ 関連用語をさらに詳しく知りたい方はこちら:用語集(https://www.forex-exchange.co.jp/support/vocabulary
→ よくあるご質問はこちら:FAQ(https://www.forex-exchange.co.jp/support/faq/

監修:株式会社トリロジー
金融商品取引業 近畿財務局長(金商)第372号
一般社団法人 資産運用業協会 022-00269

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本記事は、株式会社トリロジーの監修を受け、FOREX EXCHANGEが表示するものです。なお、監修会社である株式会社トリロジーは、EAナレッジ全体の監修を行っております。本記事は一般的な技術解説を目的としており、個別のEAの推奨や投資助言を行うものではありません。本記事で示す内容は過去のデータおよび一般的傾向に基づく参考情報であり、個別のEAの優劣や将来の運用成果を保証するものではありません。EAを利用したFX取引では、元本を割り込む損失が生じる場合があります。お取引にあたっては、契約締結前交付書面および約款を十分にご確認ください。