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EAの損失が続いたとき、「いったん止めた方がよいのではないか」と考えることがあります。一時停止は損失を避けるための判断に見えますが、停止や再稼働を運用者が決めると、EA本来の売買ルールとは別の判断が運用結果に加わります。
この記事では、EA運用における一時停止の意味と、一時停止によって何が変わるのかを初心者向けに解説します。
一時停止とは
本記事でいう一時停止とは、運用者がEAの稼働を一時的に止め、その後に再開することです。
EAは、あらかじめ組み込まれた売買ルールに従って取引します。一方、運用者が相場の状況や直近の成績を見てEAを止めたり再開したりすると、EAのルールとは別に、人の相場観や感情が運用結果に加わることになります。
一時停止によって何が変わるのか
バックテストは、過去の相場データを使い、一定の条件とルールでEAを動かした場合の結果を確認するものです。
EAを一時停止すると、その間に発生していたはずの取引は行われません。損失を避けられることもあれば、その後の利益につながる取引を逃すこともあります。停止した時点では、その先の相場や取引結果は分かりません。
また、停止後にいつ再稼働するかについても、運用者が判断することになります。そのため、バックテストと同じ条件で運用した場合との比較が難しくなります。停止と再稼働を繰り返すほど、成績がEA本来の売買ルールによるものか、運用者の判断によるものかを切り分けにくくなります。
EAが取引しない状態との違い
EAを稼働させていても、売買条件が成立しなければ取引を行わない期間があります。
EAが設計されたルールに基づいて「取引しない」と判断している間も、そのEAは稼働条件の範囲内で動いています。一方、一時停止は、運用者がEAの稼働そのものを止める判断です。この違いを分けて考えることが重要です。
一時停止を考える前に確認したいこと
判断する前に、そのEAが継続稼働を前提として設計されているか、バックテストがどのような期間・取引回数・条件で行われているか、公開されている実運用の成績があるかを確認します。
直近の損失や短期間の成績だけで、EAの傾向や今後の結果を判断することは困難です。設計上の前提と実際の運用条件を確認したうえで考える必要があります。
まとめ
一時停止とは、運用者がEAの稼働を一時的に止め、その後に再開することです。停止や再稼働を運用者が判断すると、バックテストとは異なる条件での運用になり、成績の比較や要因の切り分けが難しくなる場合があります。
一時停止が必ず損失を抑えるとは限らず、稼働を続ければ必ず成績が回復するものでもありません。EAを止めるかどうかを考える際は、そのEAの設計上の前提と実際の運用条件を確認することが判断材料になります。
フル稼働の考え方を詳しく知りたい方は、解説記事「EAは相場に応じて止めるべき?『フル稼働運用』という考え方」もご覧ください。
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監修:株式会社トリロジー
金融商品取引業 近畿財務局長(金商)第372号
一般社団法人 資産運用業協会 022-00269
本記事は、株式会社トリロジーの監修を受け、FOREX EXCHANGEが表示するものです。なお、監修会社である株式会社トリロジーは、EAナレッジ全体の監修を行っております。本記事は一般的な技術解説を目的としており、個別のEAの推奨や投資助言を行うものではありません。本記事で示す内容は過去のデータおよび一般的傾向に基づく参考情報であり、個別のEAの優劣や将来の運用成果を保証するものではありません。EAを利用したFX取引では、元本を割り込む損失が生じる場合があります。お取引にあたっては、契約締結前交付書面および約款を十分にご確認ください。