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EAの成績表には、勝率や総損益と並んで「最大連勝」「最大連敗」が表示されることがあります。これらは、利益となった取引や損失となった取引が、過去に何回続いたかを示す記録です。
ただし、最大連敗が3回だったからといって、次も3回以内に収まるわけではありません。連勝・連敗の基本的な数え方と、成績表で確認する際の注意点を整理します。
連勝・連敗は「続いた取引の回数」
連勝とは、利益となった取引が続けて発生することです。連敗は、損失となった取引が続けて発生することを指します。「最大連勝」「最大連敗」は、対象とする取引履歴の中で、それぞれ最も長く続いた回数です。
ここで数えるのは、原則として取引結果の連続です。例えば、月曜日に決済した取引が利益となり、次に木曜日に決済した取引も利益となった場合、その間に別の決済済み取引がなければ、履歴上は連勝として扱われることがあります。「2連勝」は必ずしも「2日続けて勝った」という意味ではありません。
勝率が勝ち取引の割合を表すのに対し、連勝・連敗は勝ち負けがどのような順番で現れたかに着目する記録です。勝率の基本については「EAの勝率と損益比を読み解く|成績表を見るときの基本」で解説しています。
取引結果を順に並べて数えてみる
次の9回の取引は、数え方を説明するための架空の例です。利益となった取引を「勝」、損失となった取引を「負」とし、決済された順に並べます。
勝・勝・負・負・負・勝・負・勝・勝
最初に勝ちが2回続き、その後に負けが3回続きます。続く勝ちは1回、負けは1回、最後に勝ちが2回です。
この例では、最大連勝は2回、最大連敗は3回となります。勝ち取引は全部で5回、負け取引は4回ですが、連勝・連敗は全体の勝敗回数ではなく、途中で同じ結果が何回続いたかを数えたものです。
成績表の数値だけでは数え方が分かりにくいときは、取引履歴を決済順に確認すると理解しやすくなります。
回数と損失額は同じ情報ではない
「最大連敗3回」という回数だけでは、その3回でいくらの損失が生じたかは分かりません。同じ3連敗でも、1回あたりの損失額によって合計額は異なります。
また、成績表によっては「最も長く続いた連敗」と「損失額が最も大きかった連敗」が別の項目として表示されます。例えば、MT4のストラテジーテスターには両者を区別する表示項目があります。「最大」が回数と損失額のどちらを示すのか、項目名も確認しましょう。
本記事は回数の数え方を中心に説明しています。取引結果の順序と損益額を組み合わせた見方は、関連記事「EAの実績を平均だけで見ない|連勝・連敗とばらつきの読み方」で詳しく扱っています。
「1取引」の数え方と並び順を確認する
取引履歴から連勝・連敗を数える際は、何を「1取引」とし、どの順序で並べるかを確認します。
例えば、損益がゼロの取引を集計から除くか、連続記録の区切りとして扱うかによって、結果が変わる場合があります。部分決済を別々に数えるか、同時刻の複数の決済をどの順番で扱うかによっても、連続回数は変わり得ます。
実際の成績表では、取引履歴の集計方法がサービスごとに異なる場合があります。集計方法が確認できない場合は、数値の意味を推測で決めつけないことが大切です。
Zスコアは勝敗の並び方を見る補助的な指標
取引結果の並び方を統計的に検討する指標の一つに、Zスコアがあります。勝ちと負けの連続したまとまりがどのように現れているかなど、勝敗の順序に偏りがあるかを検討する際に使われます。
ただし、Zスコアという名称だけでは算出方法は特定できません。統計的な判断には、勝敗の区分方法、取引回数、計算の前提条件などの確認が必要です。
また、過去の並び方に偏りが見られたとしても、次の取引が勝ちか負けか、いつ連敗が起きるかを予測できるわけではありません。数値の大小だけでEAの優劣を決めることもできません。初めて成績表を見る場合は、まず連勝・連敗の回数と取引履歴を確認することが基本です。
まとめ
最大連勝・最大連敗は、過去の取引履歴で利益や損失が最も長く続いた回数を示します。まずは取引結果を決済順に並べて数えてみて、成績表の集計方法と違いがないか確認することが基本です。
そのうえで、集計条件や連敗中の損失額を区別して見ます。過去に確認された連勝・連敗の長さは、将来の勝敗の順番や損失の上限を示すものではありません。
EA評価の確認項目を広く整理した「EA評価の実践チェックリスト|検証条件から実運用まで5つの確認軸」も参考になります。
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→ 関連用語をさらに詳しく知りたい方はこちら:用語集(https://www.forex-exchange.co.jp/support/vocabulary)
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監修:株式会社トリロジー
金融商品取引業 近畿財務局長(金商)第372号
一般社団法人 資産運用業協会 022-00269
本記事は、株式会社トリロジーの監修を受け、FOREX EXCHANGEが表示するものです。なお、監修会社である株式会社トリロジーは、EAナレッジ全体の監修を行っております。本記事は一般的な技術解説を目的としており、個別のEAの推奨や投資助言を行うものではありません。本記事で示す内容は過去のデータおよび一般的傾向に基づく参考情報であり、個別のEAの優劣や将来の運用成果を保証するものではありません。EAを利用したFX取引では、元本を割り込む損失が生じる場合があります。お取引にあたっては、契約締結前交付書面および約款を十分にご確認ください。