EAのバックテスト期間は長いほどよい?相場環境と取引回数の見方
著者:FOREX EXCHANGE株式会社 監修:株式会社トリロジー

EAのバックテストでは、検証期間が長いほど信頼できるように見えることがあります。しかし、年数だけでは、その結果をどこまで判断材料にできるかは決まりません。期間に含まれる相場環境と取引回数を併せて見る基本を解説します。

バックテスト期間が長いと確認範囲が広がる

検証期間が長いと、複数の時期におけるEAの動きを振り返れます。上昇や下落が続いた局面、方向感の乏しいレンジ、値動きが大きい時期と小さい時期など、異なる環境で取引がどう現れたかを確認する材料が増えます。

ただし、長期間であっても、取引の大半が特定の局面に集中していれば、ほかの環境での動きは十分に確認できません。開始日と終了日だけでなく、期間内にどのような相場が含まれているかを見ます。

年数より含まれる相場環境を見る

同じ年数でも、含まれる相場環境は同じではありません。一方向の動きが続いた期間だけを選んだ結果と、値動きの異なる複数の局面を含む結果では、読み取れる内容が変わります。

月別や年別の成績、損益曲線、取引時期を確認すると、利益や損失が一部の時期に偏っていないかを整理できます。ただし、多くの局面を含めても、将来のあらゆる相場を経験したことにはなりません。

取引回数は期間とセットで見る

検証期間が長くても、取引回数が少なければ、結果を構成する事例はその回数に限られます。反対に、短期間で取引回数が多くても、一つの相場環境に偏っている場合があります。

取引回数は、多いほどEAが優れていることを示す数字ではありません。期間内で何回の取引があり、それらがどの時期に分布していたかを知るための情報です。EAの取引頻度や時間足が異なれば、同じ期間でも回数は変わります。

全期間だけでなく区間ごとに確認する

全期間の累計成績だけでは、特定の時期の大きな利益や損失が見えにくくなることがあります。期間をいくつかの区間に分け、各区間の取引回数と成績を対応させると、結果が一部の時期に依存していないかを確認しやすくなります。

なお、調整に使う期間と確認に使う期間を分け、期間を順に進めて検証する方法は、「過去データを区切って検証する|ウォークフォワード分析の考え方」で解説しています。

一律の年数や取引回数で判断しない

必要な検証年数や取引回数は、売買ロジック、時間足、取引頻度などで異なります。特定の年数や回数を満たしたことだけで、バックテストの信頼性やEAの優劣を決めることはできません。

確認するときは、対象期間、相場環境、取引回数、取引時期を対応させます。EA評価全体の確認順序は、「EA評価の実践チェックリスト|検証条件から実運用まで5つの確認軸」をご覧ください。

なお、本記事はバックテストの検証期間を扱っています。公開後の運用実績の長さについては、「EAの実績期間の見方|長期運用データで分かること・分からないこと」で解説しています。

まとめ

長い検証期間は、異なる時期の値動きや取引を確認する材料を増やします。ただし、長さだけでバックテストの信頼性や将来の成績を判断することはできません。

期間に含まれる相場環境、取引回数、取引時期、区間ごとの成績を対応させて見ることが基本です。必要な年数や取引回数を一律の合格基準として扱わないようにします。

FEAT 3.0のサービス内容については、「FEAT 3.0サービス紹介ページ」をご覧ください。

→ 関連用語をさらに詳しく知りたい方はこちら:用語集(https://www.forex-exchange.co.jp/support/vocabulary)
→ よくあるご質問はこちら:FAQ(https://www.forex-exchange.co.jp/support/faq/)

監修:株式会社トリロジー
金融商品取引業 近畿財務局長(金商)第372号
一般社団法人 資産運用業協会 022-00269

https://www.trgy.co.jp/

本記事は、株式会社トリロジーの監修を受け、FOREX EXCHANGEが表示するものです。なお、監修会社である株式会社トリロジーは、EAナレッジ全体の監修を行っております。本記事は一般的な技術解説を目的としており、個別のEAの推奨や投資助言を行うものではありません。本記事で示す内容は過去のデータおよび一般的傾向に基づく参考情報であり、個別のEAの優劣や将来の運用成果を保証するものではありません。EAを利用したFX取引では、元本を割り込む損失が生じる場合があります。お取引にあたっては、契約締結前交付書面および約款を十分にご確認ください。